2010年8月7日(入院日記抄)

 散歩に出ていないので今日の負荷心電図検査はきつかった。

 午後意を決して散歩に出た。やはり足が重かったが市バスで烏丸七条まで行き東本願寺(正確には浄土真宗大谷派本山)に参詣した

R0010931.JPG 壮大な伽藍である。この寺は本尊の阿弥陀仏を祀る御堂より宗祖親鸞をまつる御影堂(ごえいどう)の方が大きく中心に位置している。御影堂では通常の宗教行事が執り行われていた。風通しがよく涼しいこともあって1時間ほどここで過ごした。風も読経の響きも心地よかった・

 私の家は熱心な門徒であったから、戦争前の私の家では毎朝家族全員が仏壇の前にあるまり、父が経を上げた。私の年齢の人には国民学校(現在の小学校)で強制された教育勅語、神武に始まる天皇の系譜を諳んじることができるひとがいる。私はすっかり忘れてしまった。しかし父のお経の声はまだ私の耳にのこり、所々を覚えている。

 道内に響く読経の響きのなかで私は父を思い出していた。父は胃ガンで59歳でなくなった。せめてあと10年生きていてくれたら。父と息子の対話が私の人生の最重要のたからとなったものを。残念でならない。

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このページは、kitanihitoが2010年8月14日 14:26に書いたブログ記事です。

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