2010年12月21日ー教授手作りの干し柿−

     この季節になるといつも厚かましくも心待ちにしている友人からの贈物がある。手作りの干し柿である。うれしいことに今年も頂戴できた。

 市販のものと違い外見は良くないが、口に入れとその自然の甘味ととろけるような柔らかさ感じ取るとまさに至福と表現する他はない。講義の多忙の合間に干し柿づくりに精をだしておられる情景を思い浮かべる。おそらく特別の種類の柿を使っていられるに違いない。その柿の木は自宅にあるのだろうか、皮をむき軒下に天日干しするその姿を想像するだけで美味はいっそう深まるのだ。

 作った人の姿が見えるものを食する、それが最高の美味ではないだろうか。いかに高級感のある店であっても食事の客から隔てられた厨房で料理されて供されるものには不安がつきまとう。縄のれんの店であっても板前で料理するところを目で楽しめることのほうがはるかに食欲をそそり、美味ではないだろうか。

 かって私たちは地域でそれそれの家で作ったものをおすそわけとして交換しあったものだ。その料理には作った家庭や個人に独自の美味があった。いまの都会の暮らしでは想像もつかないだろう。そのような関係はおそらくないだろう。地域の再生が叫ばれている。そのためには美味の交換も重要な意味を持つ。 

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このページは、kitanihitoが2010年12月19日 10:17に書いたブログ記事です。

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