2011年6月12日ー京大病院眼科入院の記録(5)ー

【手術】

 5月19日(木)、手術の時間が決まったことを知らされ、中央手術部から担当の看護師が手術の説明にくる。
 当日病棟の処置室は慌ただしく準備を始める。本人の確認を改めて行い、どちらの眼を手術するのかたずねられる。思いがけない質問にとっさに答えが出なかった。両眼を手術する予定だからどちらを先にするかなどあまり気にもとめていなかったからだ。「カルテを見てくださいよ」「右となっていますね」「それなら右でしょう」というやりとりの後、右目の上の額に「右」と書いた大きなラベルが張られた。正常な部分を間違って切らないようにする策だろう。手首のバンドに刷り込まれたバーコードと点滴の袋のコードが照合された。
 看護師の押す車椅子に乗せられて隣接する建物の4階にある中央手術部に向かう。受付で昨日説明に来た看護師が出迎え、手首のバンドに刷り込まれたバーコードを読み上げて患者が本人であることを確認して受け渡しが終わる。
 自動ドアが開き手術部の全体が見渡せた。廊下に沿って手術室が14室も並び、壮観と言うほかなかった。本人確認が再度行われ、手術台にのった。心電図、血圧計が取り付けられ、手術用の布がかぶせられた。執刀医のH医師、看護師その他の自己紹介が行われ、私の「お願いいたします」という挨拶とともに手術が始まった。
 手術が終わって再び車椅子に乗せられて病棟看護師に受け渡された。病室を出て帰るまで妬く時間、手術に要した時間は手術部の看護師に聞くと10分だったそうな。取り違え防止策もふくめ、完璧に流れていた。表現は悪いが、ベルトコンベアにのせられたような正確さであった。
 そうはいいながら、手術室での医師たちの自己紹介をする態度は、患者との信頼関係を作り上げようとする試みとして好ましく思われた。

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このページは、kitanihitoが2011年6月10日 16:16に書いたブログ記事です。

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