2011年9月アーカイブ

2011年10月2日ーついにiPad2を買うー

 1年ほど悩み抜いた末にタブレット型端末を買い求めた。読書の手段として考えていたので、私が当初狙っていたのは、アマゾンが提供するキンドルの日本語版であった。待てど暮らせど出そうになく、その間に出たソニーやシャープのタブレットは機能が今ひとつで,早々に購入予定リストから消えた。外国の書物を読みたいときにはあまり役に立たない。外国語書物を読むには今のところ、キンドルをPCに取り込んでディスプレー上で読むしかない。
 もう一つ私のこれからの仕事をPDFや電子書籍として公表する予定なので、そのための技術に習熟するには迷っている時間の余裕などなかった。
 買ってみて、この端末に習熟すれば生活が多彩になるることに新しい喜びを見いだしている。
 特に読書の機会が広がった。私は時代小説が大好きである。無類のと冠してもよい。子母沢寛、林不忘、野村胡堂、佐々木味津三、中里介山、山手樹一郎、吉川英治、大佛次郎、戦後になって五味康祐、柴田錬三郎、山本周五郎、山田風太郎、松本清張、池波正太郎、藤沢周平等々、思いつくままに名前を挙げるだけで、死に至るまでの私の読書の生活はがこの端末なしには考えられない。
 今以上に古い書籍の電子化が早く実現することを期待する。さらにいえば、もっと安くなることをねがう。
 
 前回の続きである。
 台風12号が上陸する前の猛暑日が続いていた頃の体験である。お昼近く、烏丸今出川で市バスを降りると、前を歩くテニスのケットケースを担いだ女性が気になった。背中が曲がり脚も年齢相応に湾曲し始めているのに、炎天下でテニスとはどのような人だろうといつもの好奇心がわき上がるのを押さえることが出来なかった。
 乗り換えた地下鉄今出川ホームでも同じ入り口のあたりで一緒になった。近くにいた女性が超え声をかけて会話が始まった。80歳代半ばという。週3回テニスをするために三つのクラブに参加しているという。そのお歳でこの炎天下で続けられますね。休まず継続しているから体力も維持されているのです。休んだら駄目になりますよ。持続することへの強い意志に感服させられた。
 飴一ついかがですか。差し出されたのは美しい模様で飾られた丸い缶に入ったドロップであった。ハンドバックや買い物袋にいつも飴をしのばせておいて、隣の人に勧めてあたかも旧知の間柄のように会話を始めるのは関西の女性たちの特技である。目撃することはあるが,実際に頂いたのは今回が初めてではなかったか。この日以来私は輸入物の缶入りのドロップに狂っている。
 それにしても飴一個で人間関係を滑らかに出来る女性たちに比べて、男性はなんと不器用なのだろう。この不器用さを克服できなければ、高齢の男性の暮らしは、女性たちに比較して暗く惨めなものになるだろう。不器用さは男性に備わった特性とはいえないと思う。長い男性中心の社会で生きている内に身についたものも多い。女性に学んで新たな特性を発見しなければならない。
 とはいっても白髪で髭面の私が地下鉄車内でおもむろに買い物袋から飴を出して一つ以下がいかがなどとすすめたら、女性はおろか男性でも逃げ出すに違いない。

2011年9月8日ー敬服させられた人生の先達ー

 70歳代半ばともなると、残りの人生どのように生きたらよいかについて迷い始める。好奇心を失うことなく思考の柔軟さは維持したい、愚痴っぽく昔話ばかりする高齢者にはなりたくない、少しは先に希望を持って生きたい、あれこれ思うことが多いのに、見習うべき高齢者のモデルなどあり得るはずもなく、またひとりの人間の生活やその内面にいたるまで観察できるはずもない。結局のところ、私の路上や車内での人間観察の性癖は強まるばかりだ。
 最近出会って感心した人たちを二人を紹介しよう。
 週三回リハビリに通う診療所でお会いする女性である。もうすぐ90歳という。驚くことにこのお歳でいつも眼鏡なしで新聞を読んでおられる。凶悪な犯罪記事などには胸が痛み,心臓の鼓動が速まるという。人間的な感動は若い私をはるかにしのぐものだった。聴く力も、私のくぐもった悪声を聴き取れたのだから、若い人たちとも十分い意思疎通が出来る。診療所内で人気があるのもよくわかるというものだ。
 理解する力と新しい経験をなお感受性を支えるに足る体力の維持の意味を考えさせられた。私の眼はすでに老眼鏡なしではものを読めず。視野も狭くなるばかりだ。読書量も急激に落ち込んせいる。私はいくら努力をしてもこの女性のようにはならないだろう。初めから差がつきすぎている。
 
 

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