2012年5月15日ー今宮神社祭礼散策(2)ー

 五辻通を東に歩いて大宮通の角を北に折れる。大宮通商店街の通である。このあたりはわが家の歴史と関わりのある場所である。明治の初めまで妻の先祖の庄家はここで町年寄を務めていた。大宮通を北に上がって東側に、蓮鉾展示の案内を見つけ、厚かましく門をくぐった。
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 鉾と山車の部材を収納する蔵があり、その前に鉾だけが展示されていた。居合わせた町の世話役のFさんが収蔵庫の中を見せてくれた。山車の一式が収納されているそうだ。これだけよく保存されているのにどうして組み立てられないのか、動かせないのか。Fさんによると、もともと12基の鉾が
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あるのだそうな。現在この地域で飾られているのはその半数にも満たないという。私がこの数日で拝見したのは4基、しかも鉾だけを立てているもの、この町内のように鉾の頭だけを展示するものも含めての数字である。祭を支えてきた西陣の衰微を反映しているだけでない。文化財の散逸が国際文化都市を自称するこのまちで現実のものになろうとしている。暗澹たる気分であった。Fさんとの会話は祭のことから、西陣の今後にまで及んだ。

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このページは、kitanihitoが2012年5月16日 16:19に書いたブログ記事です。

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