2015年12月アーカイブ

80歳の同窓会ー北帰行通信(7)ー

 80歳という区切りの歳になったので、全国に呼びかける同窓会はこれで最後にするという呼びかけが舞い込んだ。はるばる飛行機と列車を乗り継いで出かける気になったのは、この80歳という区切りを、かっての同級生たちはどのように生きているかを見たかった。それで出かける気になった。
IMG_20151108_0003_NEW.jpg 私は2月生まれ、言うとことろの早生まれで、80歳にはもう少し間がある。それなのにもうとっくに80歳になった気でいるのだ。この2,3年、私は早く80歳になりたいと願っていた。70歳代は大病をしたし、病院通いも多くなったかなんとか生きられると思った。80歳を節目に開けるであろう新しい人生の地平を早く覗いてみたかったのである。
IMG_20151108_0001_NEW.jpg 80歳代が今まで以上に死と直面する年代であることは言うまでもない。その年代をどれだけの体力でどれだけの知力でいつまで生きられるのか、どのような夢を見るようになるのか、それを体験できるのは生きながらえたものだけが持ちうる特権ではないのか。厚生労働省が作成している「平均余命表」によれば、男性は80歳になると、大病をせぬ限り、あと10年あまりは生きられるという。10年あれば、まだいろんなことが出来る。しかし、もう人生を10年単位で構想することは残念ながら出来ないだろう。5年単位なら考えられるかもしれない。
 私はこのところ2年毎に入院して身体検査をしている。先日主治医が言うには、80歳になられるのですから、1年半毎に変えましょう、と。医者がこのように提案するところからみると、やはり80歳は節目なのかと納得したものだ。
 同窓会は集まりは出席者はそれほど多くはなかったが、楽しかった。いかに自分が好きで選んだ道にしても、郷里を離れ異境の地をさまよい歩き孤独に生きてきた者には、彼らの交歓の情景を目前にすると自分がそこから疎外された存在として気が引けて、寂寞感が沸き上がってくるのだ。郷里を離れず生きる友を羨ましく思った。
 これでお終いとは言わず、また会いましょう、私はそう挨拶せざるを得なかった。(2015.11.23)

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