井上有一生誕百年記念展を見る

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 2016年3月3日、日帰りで金沢市に出かけた。金沢21世紀美術館で開催されている書家井上有一の生誕百年記念展を見るためだ。
 彼の東京大空襲に関する作品はどうしても見たいと考えていた。特に彼が訓導(教師)として勤務していた横川国民学校の悲劇に寄せた書、「嗟横川国民学校」は丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」にも匹敵する、いやそれどころかそれを凌駕して訴えてくる。書物では見たことがあるのだが、どうしても現物の前に立ちたかった。
 この書の前に立って、私は感動のあまり落涙し、
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拝礼した。書の大きさと広がり、筆使いは書物を介しては感知できない。一字を書いた書、草野心平や宮沢賢治を写した書は書家の人間性を浮かび上がらせる。良いものを見たという充実感で満たされた一日であった。

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このページは、kitanihitoが2016年3月 6日 11:06に書いたブログ記事です。

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