2021年3月アーカイブ

85歳ーいくらか憂鬱な出発ー

 先日85歳になった。誕生日などあまり気にもせず生きてきたのに、今年の誕生日だけは違っていた。体力の衰えは隠しようもなく80歳代の折り返し点を無事迎えられるか、妙に気になり出していた。疫病の地球大的流行の奔流に巻き込まれるならよちよち歩く老人の生命などはかないものだ。そのことは承知していても、この国の権力者たちの無策と混迷ぶりはなんと言うべきだろうか。死ぬかもしれない、というよりも殺されるかもしれないと怖れて毎日を過ごしていた。なんとか乗り切ったと思ったのに突然の高熱で緊急入院、私の85歳の誕生日は忘れられない節目の日になった。
 誕生日当日、午前中はまったくいつもと変わらなかったのに午後になって急に発熱、39度4分。震えが止まらず嘔吐を繰り返し、いつもお世話になっている病院にタクシーで駆け込んだ。新型コロナウィルスにとうとう感染したのか、そうだとしたら家族や周辺の人に迷惑をかけることになるのではないか病院まで付き添ってくれた家族とも永久のわかれになるのではないかという不安が心をざわつかせた。
 2日間の院内隔離、その間に抗原検査を2回、どちらも陰性だったので新型コロナウィルス感染の疑いは晴れ、一般病棟に移された。4日ほど熱が下がらぬ夜が続いたろうか、幻覚を体験した。次々と現れる奇妙な風景をある意味冷静に楽しんでいたようだったから、それほど生死の境をさまようというような厳しい状態ではなかったのだろう。
 高熱の原因がわかり、体調も落ち着いたので、10日後に退院退院、自宅療養となった。ある人に肺炎にもならず高熱に耐えられたのですからまだ体力も生命力も十分にありますよと、慰めの言葉をかけれれたが、80歳代を生き抜き90歳を目指すには、この種の難関がいくつも待ち構えていることを覚悟しなければならないのだろう。今年の誕生日は少々憂鬱にさせる転換点となったようだ。

 妙に気になっていた今年の誕生日、たまにはおいしいものを食しようと北海道から好物をを取り寄せた。入院直前に到着、慌てて冷凍庫に入れた。入院疲れ、抗生物質疲れもようやくとれて気力も戻り始めた。遅れた祝いの宴をやり直して再出発とするか。(2021/03/24)

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