鼬(イタチ)−わが家の生物多様性ー

 いつの頃からかわが家にイタチが同居している。何匹いるかはわからない。住んでくれとお願いしたわけではないが、いつのまにか住み着いてしまったのだ。彼らは天井裏
に住んでいるから顔を合わすことはないが、何度か見かけたことはある。何となく見られている感じがあったので庭をみると視線があった。子どもを連れて庭の垣根をゆうゆうと散歩していたことこともある。猫と遭遇しても動じない。なわばりの感覚が違うのだろう。
 真夜中に行動を開始する。これがたまらない。ひとが寝静まった頃にごそごそ始めるのだから。すぐに庭のセンサーに感知して照明がつく。縁の下から走り出る姿が見える。その日はいつも朝帰りである。その敏捷さには感嘆する。壁の隙間を走り上がり天井裏のねぐらにもぐり込む。
 エコロジストの住まいらしいとか、生物多様性を自分の家で保全していると言えばきこえはよいのだが、イタチその他の生物の侵入を阻止することを諦めたと言うことだ。蛇、猫、ネズミ等次から次とやってきて最終的にイタチに落ち着いた。その間天井裏に間仕切りを作り、穴をふさいだ。しかしその努力もむなしく、彼らの勝利に終わった。野生に勝てるわけがない。「いたちごっこ」はやめにする。「同居」も認めよう。だから寝室の天井裏に進出して眠りを妨げることはしないでほしい。(2010.3.4)

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.01