ヨーロッパの馬肉混入スキャンダルに思うー食のグローバル化、工業化がもたらすものー

 ヨーロッパではいま牛肉加工製品に馬肉が混入していることが相次いで発覚し、製品の表示偽装をめぐるスキャンダルが広がっている。食の安全性が問われているわけではない。馬肉を食する習慣がない国で虚偽の表示があり、しかもどこで混入したのかなかなか確定できないことが事態を複雑にしているようだ。
 混入していた馬肉がルーマニア産だと言うことは明らかになっている。混入した原料を使用したラザニアその他の製品やほぼヨーロッパ全土で流通していたのである。馬肉がどの時点でどの業者のてによって混入したのか突き止めるのに手間取っている。それほまでに流通経路が複雑であり、コストを下げるためにさまざまな術策をとられているのにはただただ驚くほかはない。
 日常的に食卓に上る食品が工業製品と化し、その原料調達と流通はグローバル化しているのだ。このことは食の安全性を損なうだけでなく、地球環境に対する負荷も増大させている。原料の調達、補助材料や梱包材の調達、貯蔵、最終消費の地点までの配送コストを考えてみたら良い。かって私どもが子どもの頃は地域で生産されたものを家庭で調理し、あまさず食した。これと現在のグローバル化、工業化の現実を比較してみると良い。それそれの過程で出る廃棄物や売れ残って廃棄される物質量は相当なものであろう。
 地球環境問題を考えるなら、食の見直しが必要だ。地域社会や家族の役割も再考することも必要だろう。このことを私は10年ほど前に問題提起したが、反応はない。
(http://www.focusglobal.org/review/01.html)
(2013.2.24)

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